インテリアデザインの聖地、デンマーク

HAY!(雑貨)、Le Klint(照明)、FRITZ HANSEN(椅子)などのブランドをご存知の方も多いのでは。その中心都市コペンハーゲンでは、毎年6月に開催される「3daysofdesign」が、世界中のデザイナーや建築家、企業人を魅了しています。本稿では、現地で3日間にわたって調査・視察を行ったレポートをお届けします。

日本と北欧、そして世界をつなぐ新しいクリエイティブコラボレーションの可能性を模索されている皆様にとって、有益な視点を提供できれば幸いです。

世界を魅了するデザインイベント「3daysofdesign」とは?

「3daysofdesign」は、現在では世界でも有数のインテリアとデザインの祭典として評価されており、2025年のテーマは“KEEP IT REAL”。正統性、品質、職人技といった本質的な価値に焦点を当て、コペンハーゲン市内8区を舞台に、多彩な展示と対話の場が設けられました。

キーワードは、「サステイナブル」、「ストーリーテリング」、「作り手の個性」。これらが今後のデザイントレンドの中核を成していく兆しが、至る所で見受けられました。

デンマークデザインを探る

デンマークは、ベルリン、ロンドン、ミラノ、パリとは異なる「静的な美」の力を有したデザイン都市です。今回の視察の目的は、この独特のデザイン哲学と手仕事への敬意を、日本の伝統工芸とどう交差させられるかを深く考察することにありました。

グローバルな価値創造を目指すクリエイターや企業にとって、異文化融合のモデルケースとして捉える価値があると考えています

和の美意識と北欧デザインの融合

Søuld(ソウルド)

 海藻を原料としたバイオマテリアルを活用し、ウォールインテリアや建築素材を開発。カーボンネガティブであることを追求しながら、素材とデザインの融合に挑む姿勢が際立っていました

奥のウォールデコはSøuldのシグナチャーである、海藻をリサイクルしたウォールデコ。

Motarasu

日本文化からインスパイアされたデザインスタジオ。和紙や木工、焼き物といった素材にデンマークの機能性美を組み合わせたプロダクト群は、日本と北欧の精神的融合を体現しています。

ブラックファーストのイベントで用いられた机の椅子は、MOTARASUのデザイン。

KARIMOKU CASE × Linie Design

日本の家具ブランド・カリモクが、スカンジナビアの風景と見事に溶け合う展示を披露。麻布や木工を用いた展示空間には、侘び寂びの精神が織り込まれていました。

主題はEchoes of Texture。まさに、日本の織物と侘び寂びがそこにありました。

ビビッド、レトロ、キュートな色彩世界

St. Leo(セント・レオ)

自然由来の塗料を用いた塗装ブランド。Lime PaintやBio Paintシリーズは、建築空間との融合を通じて、人と自然に優しい「色」の未来を示唆していました。

実際の日常風景に、色を溶け込ませることで、サステイナブルな塗料の可能性を演出。

Helle Mardahl(ヘール・マルダール)

アートとクラフトを融合させたガラスアーティスト。パステルカラーとフォルムが織りなす個性は、日本の「可愛い」美意識とも共鳴し、ブランドの原点回帰を感じさせる展示となっていました。

ヘール・マルダール自身も芸術家であり、パステルカラーとコロンとしたシルエットが決め技。

Occhio(オッキオ)

ドイツの照明ブランド。色彩豊かな空間と照明の相互作用を巧みに演出し、個性と空間演出の新たな可能性を感じさせる展示でした。

色と照明の関係性について改めて訴求しながらも、コペンハーゲン特有のカラフルな世界にどう溶け込んでいるシーン。

伝統と現代性の出逢い

astep(アステップ)

イタリアのAlessandro Sarfattiによる照明ブランド。デンマークらしい素朴さと、イタリア的な「美の調和」が調和する洗練された展示空間が印象的でした。特に、2025年のテーマに通じる「正統性」や「職人性」が随所に表現されていました。

デンマーク特有のミニマルな世界に、イタリア風な美の感覚を与える作品です。
モダニティの中にも、独創性が垣間見えるブランド。

The Poster Club

グローバルなアーティストの作品を扱うコペンハーゲン発のアートプラットフォーム。古典的なアパルトマンの壁に飾られた現代アートは、「アートがインテリアとして共存する未来像」を体現していました。

クラシカルなコペンハーゲンのアパルトマンの一室で、現代のアートがどう存在を解き放つのでしょうか。

学びと示唆:ブランドの「意味」が価値を生む時代へ

デザインの本質とは?

3daysofdesignは、単なる展示会ではなく、「個性」と「志」を持ったブランドが、生活者と誠実に対話する場でした。空間には職人やデザイナーの「アイデンティティ」が込められており、それを理解する消費者との間に共感の連鎖が生まれていることが印象的でした。

ブランディングとは何か?

ただ「サステナブル」であるだけでは、記憶には残りません。重要なのは、そこに込められた「物語」や「哲学」、そして「感性」なのです。3daysofdesignに出展した各ブランドは、製品そのものよりも「思想」としての価値を前面に打ち出し、それが結果としてブランディングの核となっていました。

求められるのは「共感から生まれる価値創造」

私たちはこの視察を通じて、「素材」や「技術」もさることながら、「思想」や「姿勢」によって共感されるブランドが、これからの時代における真の価値創造の担い手となることを確信しました。

伝統と革新、倫理と美、そしてローカルとグローバル。これらを分断せず、重ね合わせることで、これからの時代に愛されるクリエイティブが育まれていくのです。

06/30/2025
イベントデザインデンマークプロダクトデザインヨーロッパ

コペンハーゲン「3daysofdesign 2025」現地レポート:未来のデザインの最新トレンド

インテリアデザインの聖地、デンマーク HAY!(雑貨)、Le Klint(照明)、FRITZ HANSEN(椅子)などのブランドをご存知の方も多いのでは。その中心都市コペンハーゲンでは、毎年6月に開催される「3daysofdesign」が、世界中のデザイナーや建築家、企業人を魅了しています。本稿では、現地で3日間にわたって調査・視察を行ったレポートをお届けします。 日本と北欧、そして世界をつなぐ新しいクリエイティブコラボレーションの可能性を模索されている皆様にとって、有益な視点を提供できれば幸いです。 世界を魅了するデザインイベント「3daysofdesign」とは? 「3daysofdesign」は、現在では世界でも有数のインテリアとデザインの祭典として評価されており、2025年のテーマは“KEEP IT REAL”。正統性、品質、職人技といった本質的な価値に焦点を当て、コペンハーゲン市内8区を舞台に、多彩な展示と対話の場が設けられました。 キーワードは、「サステイナブル」、「ストーリーテリング」、「作り手の個性」。これらが今後のデザイントレンドの中核を成していく兆しが、至る所で見受けられました。 デンマークデザインを探る デンマークは、ベルリン、ロンドン、ミラノ、パリとは異なる「静的な美」の力を有したデザイン都市です。今回の視察の目的は、この独特のデザイン哲学と手仕事への敬意を、日本の伝統工芸とどう交差させられるかを深く考察することにありました。 グローバルな価値創造を目指すクリエイターや企業にとって、異文化融合のモデルケースとして捉える価値があると考えています 和の美意識と北欧デザインの融合 Søuld(ソウルド)  海藻を原料としたバイオマテリアルを活用し、ウォールインテリアや建築素材を開発。カーボンネガティブであることを追求しながら、素材とデザインの融合に挑む姿勢が際立っていました 奥のウォールデコはSøuldのシグナチャーである、海藻をリサイクルしたウォールデコ。 Motarasu 日本文化からインスパイアされたデザインスタジオ。和紙や木工、焼き物といった素材にデンマークの機能性美を組み合わせたプロダクト群は、日本と北欧の精神的融合を体現しています。 ブラックファーストのイベントで用いられた机の椅子は、MOTARASUのデザイン。 KARIMOKU CASE × Linie Design 日本の家具ブランド・カリモクが、スカンジナビアの風景と見事に溶け合う展示を披露。麻布や木工を用いた展示空間には、侘び寂びの精神が織り込まれていました。 主題はEchoes of Texture。まさに、日本の織物と侘び寂びがそこにありました。 ビビッド、レトロ、キュートな色彩世界 St. Leo(セント・レオ) 自然由来の塗料を用いた塗装ブランド。Lime PaintやBio Paintシリーズは、建築空間との融合を通じて、人と自然に優しい「色」の未来を示唆していました。 実際の日常風景に、色を溶け込ませることで、サステイナブルな塗料の可能性を演出。 Helle Mardahl(ヘール・マルダール) アートとクラフトを融合させたガラスアーティスト。パステルカラーとフォルムが織りなす個性は、日本の「可愛い」美意識とも共鳴し、ブランドの原点回帰を感じさせる展示となっていました。 ヘール・マルダール自身も芸術家であり、パステルカラーとコロンとしたシルエットが決め技。 Occhio(オッキオ) ドイツの照明ブランド。色彩豊かな空間と照明の相互作用を巧みに演出し、個性と空間演出の新たな可能性を感じさせる展示でした。 色と照明の関係性について改めて訴求しながらも、コペンハーゲン特有のカラフルな世界にどう溶け込んでいるシーン。 伝統と現代性の出逢い astep(アステップ) イタリアのAlessandro Sarfattiによる照明ブランド。デンマークらしい素朴さと、イタリア的な「美の調和」が調和する洗練された展示空間が印象的でした。特に、2025年のテーマに通じる「正統性」や「職人性」が随所に表現されていました。 デンマーク特有のミニマルな世界に、イタリア風な美の感覚を与える作品です。 モダニティの中にも、独創性が垣間見えるブランド。 The […]
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Japanese traditional art crafts in MILANO DESIGN WEEK 2025

In April 2025, traditional Japanese craftsmanship met European design sensibility in the heart of Milan.

Over five days, more than 4,290 visitors explored a curated cultural experience at TENOHA MILANO—an exhibition that went beyond craft to create conversation, curiosity, and commercial possibility.

Kool Kage helped to craft the strategic mind of organiser’s of this ambitious exposition.
It was a multi-sensory, story-rich experience designed to open doors between Japan’s regional makers and the international design world.

Customer Profile : Kitamaebune

First of all, our customer  “Kitamaebune Development and Cooperation Association”, a Japanese organization helping regional development. 

Kitamaebune refers to a historical shipping route and network from the Edo to Meiji periods (17th–19th centuries) in Japan.  Indeed, this organization was inspired from old time merchants who played an important role in developing regional economies and connecting local industries across Japan.

Today, Kitamaebune is seen as a symbol of regional trade, creativity, and collaboration. It inspires modern efforts to connect and revitalize local economies through smart logistics, storytelling, and cultural branding.

What We Did: Cultural Engagement by Design

Kool Kage worked with multiple Japanese stake holders of Kitamaebune’s association. 

We valued communication and strategy, to balance effectiveness with stakeholder’s emotions.

Our role was :

1. Stakeholder alignment across Japanese artisans, local governments, and European creatives.
2. On-site communication strategy, setting the purpose of the exhibit with plans for networking.
3. Contact with key influencers ( such as designers, buyers, and other creative key partners ) for improving knowledge and system.
4. Art direction advisory, ensuring the exhibit concept with ideal outcomes. We gave advices based on our knowledge & experience of marketing, design, and reality of Japanese traditional art crafts trends in Europe.

 

The aim was becoming an opportunity for international collaboration.

Results

 

  • 4290 visitors during 5 days
  • 80 VIPs invited, including multinational designers, executives from Italy and other countries of Europe
  • Collecting multiple type of data about the visitors
  • Enlarging continuous contact with potential European  partners

The exhibition drew a professionally relevant and creatively curious audience.

Designers, researchers, media professionals, gallery/retail buyers, diverse profile from the cultural & creative sectors has come to this exhibition.

User experience design matters.

This event blended traditional craftsmanship with modern presentation, allowing visitors to observe and actively participate.

Our primary responsibility was designing touch points that would transform casual interest into a profound cultural connection. We managed the project, drawing from user interviews and local culture research to ensure our efforts effectively conveyed the exhibition’s impact to marketing events.

Building knowledge via data and discussion

We also played a pivotal role in collecting and analyzing insights during the project.

Further than the exhibition itself, we tried to build a common a knowledge data base from the while process of exhibition of Milan.

This was also conducting a hearing visitors through inquiries, but via interviewing professionals for knowing more how is going the current markets in Europe.
These valuable data not only aided our customers in objectively reviewing the exhibition, but also contributed to shaping the process for future endeavors.

Let’s Talk

At Kool Kage we support your sales/marketing events with a strategic eyes and creative thoughts.
Whether you’re in early planning or need a creative partner to shape your next project, I’d love to explore ideas with you.

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06/22/2025
Playbook

#1 Study file from Milan Design Week 2025

Japanese traditional art crafts in MILANO DESIGN WEEK 2025 In April 2025, traditional Japanese craftsmanship met European design sensibility in the heart of Milan. Over five days, more than 4,290 visitors explored a curated cultural experience at TENOHA MILANO—an exhibition that went beyond craft to create conversation, curiosity, and commercial […]
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「デザイン+経営」の接点を探る連載の始まりに

経営における「デザイン」は、単なるビジュアルやプロダクト設計の枠を超え、組織の根幹に関わる思考と行動の体系です。特に近年では、「戦略としてのデザイン」が注目され、企業の持続的成長や社会的インパクトを左右する鍵となりつつあります。

本シリーズでは、「デザイン+経営」をテーマに、組織、戦略、そして実践の各側面に焦点を当てながら、多層的な視点で掘り下げていきます。今回は第一回として、「組織におけるコミュニケーション設計」の重要性と、それがいかに生産性を押し上げ、企業価値を創出するのかを論じます。

経営と組織文化の分断をどう乗り越えるか?

その原因は、MVVの定義そのものではなく、「なぜそれを語るのか」「誰が語るのか」という起点の欠如にあります。

 

このような分断は、単に制度や戦略の問題ではなく、「経営者がなぜその言葉を掲げたのか」「何を信じ、何を目指しているのか」が共有されていないことに起因します。理念や方向性が“上から与えられるもの”になってしまうと、組織内での意味や意義は希薄になり、定着しません。

コミュニケーション設計が組織力を強化する理由

組織の中枢にある「情報のデザイン」

組織とは、複数の個が集まり、共通の目的に向かって協働する有機体です。その中で不可欠なのが、円滑で構造化されたコミュニケーションです。
企画立案、意思決定、成果創出、目標達成のすべては、情報の流通とその解釈にかかっています。

特に、複雑性の高い現代のビジネス環境においては、言語化しにくい課題を乗り越えるために、質の高い対話と共創の場が求められます。

コミュニケーション設計がもたらす三つの価値

1. 新しい価値の創出:創造的対話の起点として

優れたコミュニケーションは、単なる情報の伝達にとどまりません。対話の中から問題の本質が抽出され、改善のヒントや新たな戦略が導かれます。多様な視点を持ち寄ることにより、既存顧客への新たな価値提供や、サービス・プロダクトの革新が実現します。こうしたプロセスは「創造性の設計」とも呼ぶべきものであり、企業の知的資産形成を支える原動力となるのです。

2. コラボレーションの最大化:1+1を100にする力

「三人寄れば文殊の知恵」と言われるように、良質なコミュニケーションによって、個の知見が結集し、組織としての知的成果が爆発的に拡張されます。特に、部門横断的なプロジェクトや、ダイバーシティに富んだチームにおいては、その効果は顕著です。設計された対話の場によって、摩擦がエネルギーに転じ、協働が新たな創発へと進化します。

3. フェアネスの担保:信頼とスピードの起点に

コミュニケーション設計における「公平性」は、見落とされがちな要素ですが、極めて重要です。情報の非対称性が組織の信頼関係や心理的安全性を損なう一方で、公平に情報が共有される環境では、判断の迅速化と生産性の向上が実現されます。これは従業員のエンゲージメントや、採用・定着率の改善にも直結します。

表層ではなく構造を変える

「コミュニケーションは、できて当然」と思われがちなテーマかもしれません。
しかし、私たちがここで提起しているのは、偶発的な円滑さではなく、意図された「構造としての円滑さ」です。

つまり、個人の性格やモチベーションに依存するのではなく、組織そのものが、創造と対話を自然に誘発する「設計」を持ちうるかどうか、という問いです。

コミュニケーションの質を、経験則や属人的なスキルに任せるのではなく、設計の視点から見直すこと。それこそが、現代の組織に求められる「経営としてのデザイン」なのです。

次回は、組織デザインのイデオロギーを起点とし、具体性と戦略を踏まえて、応用する手法について、さらに掘り下げていきます。

組織に“型”を当てはめる時代は、終わりました。

なぜ、私たちKool Kageは「経営をデザインする」というアプローチを採るのでしょうか?
単なる制度設計や研修導入ではなく、
機能性・コンセプト・美しさの三位一体で構築される「知的構造体」を、組織そのものに設計することだと確信しているからです。

私たちは、既存のフレームワークに依存せず、組織や事業の特性に応じた思考と応答を重ねながら、最適解を創出していきます。

本記事を通じて、組織開発を「当てはめる手法」ではなく、「思考によって組み上げる戦略」として捉える視点を得られたなら、ぜひ一歩を踏み出してください。

06/03/2025
コミュニケーションデザイン組織デザイン組織開発

デザインへの投資と組織パフォーマンス──経営における「設計」の思想

「デザイン+経営」の接点を探る連載の始まりに 経営における「デザイン」は、単なるビジュアルやプロダクト設計の枠を超え、組織の根幹に関わる思考と行動の体系です。特に近年では、「戦略としてのデザイン」が注目され、企業の持続的成長や社会的インパクトを左右する鍵となりつつあります。 本シリーズでは、「デザイン+経営」をテーマに、組織、戦略、そして実践の各側面に焦点を当てながら、多層的な視点で掘り下げていきます。今回は第一回として、「組織におけるコミュニケーション設計」の重要性と、それがいかに生産性を押し上げ、企業価値を創出するのかを論じます。 経営と組織文化の分断をどう乗り越えるか? その原因は、MVVの定義そのものではなく、「なぜそれを語るのか」「誰が語るのか」という起点の欠如にあります。   このような分断は、単に制度や戦略の問題ではなく、「経営者がなぜその言葉を掲げたのか」「何を信じ、何を目指しているのか」が共有されていないことに起因します。理念や方向性が“上から与えられるもの”になってしまうと、組織内での意味や意義は希薄になり、定着しません。 コミュニケーション設計が組織力を強化する理由 組織の中枢にある「情報のデザイン」 組織とは、複数の個が集まり、共通の目的に向かって協働する有機体です。その中で不可欠なのが、円滑で構造化されたコミュニケーションです。企画立案、意思決定、成果創出、目標達成のすべては、情報の流通とその解釈にかかっています。 特に、複雑性の高い現代のビジネス環境においては、言語化しにくい課題を乗り越えるために、質の高い対話と共創の場が求められます。 コミュニケーション設計がもたらす三つの価値 1. 新しい価値の創出:創造的対話の起点として 優れたコミュニケーションは、単なる情報の伝達にとどまりません。対話の中から問題の本質が抽出され、改善のヒントや新たな戦略が導かれます。多様な視点を持ち寄ることにより、既存顧客への新たな価値提供や、サービス・プロダクトの革新が実現します。こうしたプロセスは「創造性の設計」とも呼ぶべきものであり、企業の知的資産形成を支える原動力となるのです。 2. コラボレーションの最大化:1+1を100にする力 「三人寄れば文殊の知恵」と言われるように、良質なコミュニケーションによって、個の知見が結集し、組織としての知的成果が爆発的に拡張されます。特に、部門横断的なプロジェクトや、ダイバーシティに富んだチームにおいては、その効果は顕著です。設計された対話の場によって、摩擦がエネルギーに転じ、協働が新たな創発へと進化します。 3. フェアネスの担保:信頼とスピードの起点に コミュニケーション設計における「公平性」は、見落とされがちな要素ですが、極めて重要です。情報の非対称性が組織の信頼関係や心理的安全性を損なう一方で、公平に情報が共有される環境では、判断の迅速化と生産性の向上が実現されます。これは従業員のエンゲージメントや、採用・定着率の改善にも直結します。 表層ではなく構造を変える 「コミュニケーションは、できて当然」と思われがちなテーマかもしれません。しかし、私たちがここで提起しているのは、偶発的な円滑さではなく、意図された「構造としての円滑さ」です。 つまり、個人の性格やモチベーションに依存するのではなく、組織そのものが、創造と対話を自然に誘発する「設計」を持ちうるかどうか、という問いです。 コミュニケーションの質を、経験則や属人的なスキルに任せるのではなく、設計の視点から見直すこと。それこそが、現代の組織に求められる「経営としてのデザイン」なのです。 次回は、組織デザインのイデオロギーを起点とし、具体性と戦略を踏まえて、応用する手法について、さらに掘り下げていきます。 組織に“型”を当てはめる時代は、終わりました。 なぜ、私たちKool Kageは「経営をデザインする」というアプローチを採るのでしょうか?単なる制度設計や研修導入ではなく、機能性・コンセプト・美しさの三位一体で構築される「知的構造体」を、組織そのものに設計することだと確信しているからです。 私たちは、既存のフレームワークに依存せず、組織や事業の特性に応じた思考と応答を重ねながら、最適解を創出していきます。 本記事を通じて、組織開発を「当てはめる手法」ではなく、「思考によって組み上げる戦略」として捉える視点を得られたなら、ぜひ一歩を踏み出してください。
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